日記
3月の庭屋さん
改修工事
京都の古い町屋を改装したbar。今回は中庭と入口通路の庭づくり。
初日は解体作業。
三又とチェーンブロックを使って、石材の堀上、いらない木の伐根、ガラ撤去。
使うものと使わない物を振り分けていく。
が、いきなりトラブル発生!まさかのチェーンブロック故障・・・・・
おいおい こんな作業序盤で大丈夫なのか? 人力だけじゃ無理だー
事務所へSOS (午後には代わりのチェーンブロックが届けられ、ひと安心。ふぅ〜)
気を取り直して 石をじゃんじゃん堀上げていく。
橋杭の水鉢、景石、飛び石などなど。

延段工
板石の通路。
石の大きさや目地のバランスを考えながら置き合わせていく感覚は、パズルに似ている。
ちなみに 蔵の前の沓脱石は6人がかりで搬入。重い・・・

土間工
軒内は洗い出し仕上げの三和土。写真は洗い出し前。
この日は、朝から雪がチラつき、乾きが遅く 時間ギリギリでなんとか洗い出し完了。

蹲踞(つくばい)工
元は立ち蹲踞として据えられていた橋杭の水鉢が、中鉢の下り蹲踞に生まれ変わった。
丈は3尺ほどで1尺以上が土の中。実際はかなりでかいのだ。
植栽工
主木はモッコクで樹高3m強。これまた人力の搬入で一苦労。
実はこの木を植える前に、2m位のモッコクを植えたのだが、お施主さんのNGにより急遽植替え。ひょえぇぇ〜
あのぉ 2mといっても、3人がかりで運び入れたんよ。たいへんなんよ。ほんとマジで!
まぁ いろいろありまして、なんとかこのモッコクで納まりました。
植栽が決まったら、苔張りと砂利敷きで完成☆ パチパチ

その他
重みのある萩の松明垣が庭全体をギュッと引き締めてイイ感じ。
入口通路はクロチクと景石(佐治川石)で京都の路地らしい仕上がりに。
(佐治川石は鳥取市佐治町で採取される石で日本の銘石の一つに数えられる。高級品だ〜。)


まとめ
主木はお施主さんと一緒に選ぶ事!勝手に決めちゃうと痛い目を見るゼ〜
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