日記
4月の庭屋さん
蕨縄つくり
わらび餅ではない。 なので食べられない....
まずは、蕨の根っこを掘り起こす。
根を切らないように掘るのは割と難しい。
(今年はイノシシが食い荒らした後の残りを拾い集めたので楽ちんだった。)

堀上げた根を木槌でたたいて、でんぷん質の部分を取り除く。
(本来この部分が本蕨粉となる。貴重だけど、捨てちゃう。)
そうすると、中から根の芯にあたる部分が出てくる。この繊維を使って縄を綯う。
ここまでの作業が地味に長く、めんどくさい。
ちなみに自分は、このめんどくさい作業はパス。
心の中で応援だけしておりました。

縄を綯う
縄を綯う前に根を煮る。
こうすると繊維が軟らかくなり綯いやすく、色も良くなる。
あとは、ひたすら綯うのみ。もちろん手作業で...

わらび縄完成!!
渋い。
この縄、時給に換算すると恐ろしく高い! ので 換算しません。
ちなみに、この縄で何をするかというと...
蕨箒を作るのです。(茶庭の塵穴付近に掛ける飾り箒。)
この箒も、毛穴から火を噴くほどの高級品であります。はい。
まとめ
縄を綯いすぎると腱鞘炎になる。
庭の改装工事
奈良にある、手作り雑貨と盆栽のお店。
古い民家を改装したお店で、庭には風格のある立派なモチノキが。
この
庭の隅でほったらかしだった石を使って、玄関先の庭を模様替え。
塀越しの主庭から石を運び出すのに一苦労で、気づけば半日が過ぎていた...

午後から気合を入れなおして、景石の据え付け。
石の上に盆栽を飾るという事なので、平らな面を活かして水平に据える。
ついでに、後ろに転がっていた小さな石も据えてみたら...
あら イイ感じ♡
最後に、下草の植栽と苔でグッと庭らしくなった。
ハランがよく効いております。

飛び石工
なんだか真っ直ぐで歯抜けな感じの飛び石だったので、修正。

元の飛び石に2、3個プラスして少し組み替えてみたら、動きのある通路に変身。
ここでも、ハランがよい雰囲気を醸し出す。 エライ!

まとめ
ハランは庭の名脇役!
あぁ あのお弁当に入ってる緑のやつね。 とか言わせねぇぞー
お散歩
鎌倉時代に建立されたと言われる御上神社本殿。国宝。
純粋な神社建築ではなく、寺院の仏堂や御殿建築の様式を取り入れた独自の
スタイルで御上造りと呼ばれる。
そして、見どころの一つである建物周りの縁束石には、美しい反花が彫られている。
すばらしい...
縁の部分は南北朝時代に改造されたもの。


まとめ
束石一つだけで立派な芸術品。昔の人の技術はホントに。 ねぇ〜。
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